管理人プロフィール
・仕事:国語科教員 5年目
・経歴:立命館大学 文学部卒
・趣味:読書
ブログのコンセプト
本で探究心を身につける
これがこのブログのコンセプトです。なぜ、このようなコンセプトにしたのか。二つの理由があります。
①大人にも探究心を持ってほしい
本を使って、大人でも探究心・好奇心を持って生活をし、日常生活をよりワクワクしたものにしたいと思ったからです。(もちろん中学生・高校生・大学生も!)
学校現場では、2022年度から探究の授業が始まりました。まず、新学習指導要領では、「総合的な探究の時間」に関して以下のように明記されています。
第1目標 総合的な探究の時間
探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年)」p475より
- 探究の過程において,課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究の意義や価値を理解するようにする。
- 実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め、整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
- 探究に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい社会を実現しようとする態度を養う。
この文言に「本を使って」という言葉を加えたものが以下になります。
- 本を使って、探究の過程において,課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究の意義や価値を理解するようにする。
- 本を使って、実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め、整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
- 本を使って、探究に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい社会を実現しようとする態度を養う。
さらに、新たな「総合的な探究の時間」では「資質・能力」の育成も行うことが明記されています。
(6) 探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力については,次の事項に配慮すること。
文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年)」p475より
ア 知識及び技能については,他教科等及び総合的な探究の時間で習得する知識及び技能が相互に関
連付けられ,社会の中で生きて働くものとして形成されるようにすること。
イ 思考力,判断力,表現力等については,課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現な
どの探究の過程において発揮され,未知の状況において活用できるものとして身に付けられるよう
にすること。
ウ 学びに向かう力,人間性等については,自分自身に関すること及び他者や社会との関わりに関することの両方の視点を踏まえること。
②読書に対するアンケート
文化庁による、平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要を参照すると、読書に関するアンケートがまとめられています。
1か月に大体何冊くらい本を読むかのアンケート結果によると、
「読まない」が 47.3%,「1,2 冊」が 37.6%,「3,4 冊」が 8.6%,「5,6 冊」と「7 冊以上」がそれぞれ 3.2%となっており,1 冊以上読むと答えた人の割合が 52.6%である。過去の調査結果(平成 20,25 年度)と比較すると,余り変化は見られない。
平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
読書量は、以前に比べて減っているか、それとも、増えているかのアンケート結果は
「読書量は減っている」が 67.3%,「読書量はそれほど変わっていない」が24.3%,「読書量は
平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要より引用
増えている」が 7.1%となっている。過去の調査結果(平成 20,25 年度)と比較す
ると,「読書量は減っている」は増加傾向にある。
というデータがあります。
しかし、「読書をすることの良いところは何だと思うか」「自分の読書量を増やしたいと思うか」という問いには、
新しい知識や情報を得られ、言葉や表現に対して豊かになるというところが良い点であるとわかっており、
「そう思う」が 28.0%,「ややそう思う」が32.4%で,両方を合わせると、60.4%となっていることがわかります。
これらの結果から、読書にはメリットや自分のためになるとわかっている、読書量は増やしたいのに、読書ができていない現実があると思います。
閑話休題:私の過去と挫折の繰り返し
このように分析している反面、実は私も本を読むのは大切、読まなきゃ〜と思っていたのに、本を読むことが嫌いでした。
過去と挫折:学生時代は夢が叶わないことばかり
全ての試験に落ちることを学生時代に経験しました。高校受験、大学受験、浪人してからの受験、就職試験すべての試験にことごとく落ちました。節目になるような試験はもれなく不合格です。
各受験のときに、「こういう学校にいきたいな」「大学でこんなことしてみたい」「就職はここがいいな」という想いはすべて否定されました。
「不合格」「不採用」の通知が来るたびに、自分ってなにやってもダメなんだなと思うことが多かったです。さらに就職は一発合格できず、講師という道から先生という道をスタートしました。
なぜ、今「先生」という仕事ができているの?
講師として採用が決まったときにしていたことは「自分で考えること」でした。これは私が書いた卒論が関係しています。卒論の題は「教師の資質」という題で書きました。
そこで、大学生なりに大事だなと考えたことは、「自分の頭で物事を掘り下げ、自分を見つめ直すこと」でした。考えた末、必要だと思ったことが「本を読むこと」でした。
自分が追いつめられるまで、自分は「考えること」を本気でしてこなかったのだと気づきました。自己分析のようなものを軽くみていたのだと思います。自分がなぜその職業に就きたいのか、進学したいのかも、なんとなく済ませてしまいました。
転機:25歳から本格的な読書家に
考えた末、「本を読むこと」に決めた私ですが、学生の頃からほとんど読んでこなかったことが、仕事をしていく上で不利でした。国語の先生をしているのにそんな本を読んだこともないのかという劣等感や子どもたちを前にしているのに、その専門レベルでいいのかという不安をたくさん一年目で痛感しました。
これでいいのか!!と本気で思いました。
一冊の本に出合う
本屋に行くことは苦ではなかった私。本屋に行ったときたまたま出合った本で人生が変わったと言っても過言ではないです。
この本に出合いました。自分の強みや弱みを分析してくれた本です。そこで自分のことなのに、全くわかっていなかった、もっと掘り下げて自分を見つめ直す方がいいのだと気づきました。
このように、本一冊を実践してみるだけ、ちょっと読んで見るだけで考え方も少しずつ変わりました。
教員なのに、国語を教えているのに、そんなこと知らないという気持ちはなくなりません。
教員二年目で、歳の近い同僚との出会いが人生を変える
1つ歳が上の同僚に出会いました。
その出会いがなかったら今の自分はないと断言できます。その人がいなかったら読書が嫌いならまま、本と出会うこともない生活をしていたと思います。
たまたま、その人とは学年が同じで席が近くなりました。そこで目にしたのは、、、!
本を読んでいることでした。しかも、毎日毎日読むものが変わっていました。
どんどん読んでいくものが変わっていく同僚(A)に
Aさんって毎回読む本違うよね?
そう?本めっちゃ好きだから、あんま意識してないな笑
読書っておもしろい?読書っていつからしてるの?読書って必要?
必要かどうかはるんるん先生によって変わるけど、俺はおもしろいし、というか楽しいかなー。たった1500円くらいでさ、会えない人の話聞けたりするし、俺も学ぶの好きだから読んでるかなー。俺は大学の頃、めっちゃバイトしてて、そのお金を本に使ってたね。大学で400冊くらい読んだよ。
まじか、、、
とこんな会話をしたのを今でも覚えています。先生Aの歳は私よりも一個上で、たった一個上の人でこんなにも大学での過ごし方に違いがあること、読書ほぼ皆無の奴と400冊もの知識の差があるなんてと本気で思いました。そして、自分もこんな読書が好きなA先生みたいになりたいと思いました。
その日はすぐ本屋に向かって、どんな本がいいかなと迷っていました。いままで本が嫌いだった自分とは思えなかったです。
このような人と本に出会えたのは自分の貴重な経験でした。そこから、読書を年間100冊読むようになり、読書要約Instagram(読書クマ|書評と要約の教室)も作るようになりました。
そこで思ったのが、私もこんな先生と出会いたかった、こんな読書が好きな人から国語を教えてもらいたい、読書の魅力・面白さを子どもたちに伝えたい気持ちが強くなりました。そこに加えて、大人からの読書だって決して遅くない、探究する力、好奇心は大人からでも間に合うのでは?と思いました。
おわりに
このブログでは、本を使いながら、
- 本で学び、いろんな知識を身につけ日常を楽しく過ごしたい人
- 社会人になって本を読むことから離れてしまった人((もちろん中学生・高校生・大学生も!))
- 本を読みたいけれど何から読んだらいいかわからない人
- オススメの本が知りたい人
- 国語の先生の読書法ってどんなことをしているのか知りたい
このような人に向けて発信していきます。
本で探究心を身につける
このコンセプトで、このブログをまた1から創っていきます。
これからも、少しでも皆さんの人生、未来に役立つことを発信できたらと考えています。
読書要約Instagram(読書クマ|書評と要約の教室)もやっています。ぜひ、よろしくお願いします。