【書評:『バカの壁』】実生活を変える考え方とは?

書評・要約

いろんな情報を得ているのに、
頑張っているつもりなのに現実が変わらない。

教わっている相手が悪いのかな?
そもそも自分にはセンスがないのかな?


なんて、思ったことはないでしょうか?
もし、あなたがこのような気持ちを抱いたことがあるのなら、

今回の記事が役に立ちます。

知行合一

養老孟司さんは、『バカの壁』の中で人間は脳も必要だが、「身体」を通じて学習する部分というのが非常に大きい、というのが養老孟司の認識の基本でした。

以下のように、『バカの壁』の中に書かれていました。

『江戸時代には、朱子学のあと、陽明学が主流となった。陽明学というのは何かといえば、「知行合一」すなわち、知ることと行なうことが一致すべきだ、という考えです。しかし、これは「知ったことが出力されないと意味がない」という意味だと思います。

これが「文武両道」の本当の意味ではないか。文と武という別のものが並列していて、両方に習熟すべし、ということではない。両方がぐるぐる回らなくては意味がない、学んだことと行動とが互いに影響しあわなくてはいけない、ということだと思います。

 赤ん坊でいえば、ハイハイを始めるところから学習のプログラムが動き始める。ハイハイをして動くと視覚入力が変わってくる。それによって自分の反応=出力も変わる。ハイハイで机の脚にぶつかりそうになり、避けることを憶える。または動くと視界が広がることがわかる。これをくり返していくことが学習です。

 この入出力の経験を積んでいくことが言葉を憶えるところに繋がってくる。そして次第にその入出力を脳の中でのみ回すことができるようになる。脳の中でのみの抽象的思考の代表が数学や哲学です。

 赤ん坊は、自然とこうした身体を使った学習をしていく。学生も様々な新しい経験を積んでいく。しかし、ある程度大人になると、入力はもちろんですが、出力も限定されてしまう。これは非常に不健康な状態だと思います。

 仕事が専門化していくということは、入出力が限定化されていくということ。限定化するということはコンピュータならば一つのプログラムだけをくり返しているようなものです。健康な状態というのは、プログラムの編成替えをして常に様々な入出力をしていることなのかもしれません。

養老孟子『バカの壁』より引用

つまり、学んだことと行動をセットで考えること。この基準がとても大切です。

いくらあなたが、ビジネス書をたくさん読んだり、専門知識を身につけたりしようとしても、学んだことを行動に移さなければ現実に変化は起きません。

なので、この当たり前の基準を今の自分はできているかな?と、自分に問いかけてみてほしいです。

これは私も常に私自身にも当てはまる言葉です。 今でも知識を得るだけで満足して行動が伴っていないなと反省することが多々あるので、問いかけて本を読むようにしています。

ただ本を読んでいても、時間は限られていますし、仕事をしているとそんな時間もなかなかとれないと思います。

もしあなたが同じような状況でも全く心配ありません。

本などから新しい知識を得て学び、新しい考えをどのように仕事に活かすか、子どもたちにどう還元できるのかを常に考えて仕事をしています。そこに自分に問いかける習慣を持って、あとは行動する。これだけです。

実際にやってみると意外と簡単です。一番簡単なのは、「睡眠」がいいと思います。体調にすぐ効果が現れます。そして、慣れてくると全てのことに応用できるので、人生がどんどん良くなっていくことは間違いありません。

学んだことの中で、できそうなことからやってみてはどうでしょうか?

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