【書評】読書の効率を最大限にする『インプット大全』

書評・要約

インプットっていう言葉をよく聞くけど、なぜ大事なの?

学んだことを効率よく記憶に残しておきたいけど、どの本が参考になる? のような悩みに人に、私の読書人生と社会人人生を180度変えた本を紹介していきます。

その本は、精神科医である、樺沢紫苑さん著の『学び効率が最大化するインプット大全』です。

本書は初版で約4万5千部を売り上げ、前作の『アウトプット大全』合わせて50万部も売り上げています。最近のインプットが大事、インプットよりももっとアウトプットが大事という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。その言葉を流行らせたのは樺沢紫苑さんなのではないかというくらい、インプットとアウトプットについてのまとめが書かれています。

読みたい章から読むことができ、イラストなども書かれているので、視覚的にも理解がしやすい構成になっています。

このブログでは、『インプット大全』の重要ポイントがわかり、明日へのインプットが今日よりも良いものになります。

それでは解説していきます。

『インプット大全』の重要ポイント

RULES 〜インプットの基本法則〜 アウトプット前提である

インプットをしていく上で、重要な前提としてアウトプットをすることが挙げられます。これを樺沢さんは、AZ(アウトプット前提)と呼んでいます。では、ポイントを三つ見ていきます。

①インプットの定義

インプットとは、樺沢さんによると、

「読む」「聞く」「見る」ことによって、情報を得て、それを記憶にとどめること

「インプット大全」p27より

と定義しています。

その定義に加え、意識をしながら行動することが重要です。

なんとなく覚えて〜、なんとなく話を聞いたり、本を読んだりしていませんか?この本を読むまでは私もそうでした。それではダメです。意識を変え、注意深くインプットしていかないといけません。

②インプットと目標設定を同時にする

何かを勉強するとき、本を読むときどんなことを考えていますか?なんとなく勉強して、この本読めと言われたから読んでいるということはないでしょうか?

つまり目的(なんのために)が大事であるということです。目的が明確ではないと方向性がわからなくなりますし、十分なインプットになりません。

③インプットのみでは×アウトプットもしてこそ本領発揮

インプットも大事であることは間違いないです。しかし、アウトプットをしてこそインプットが活きてきます。樺沢さんによると、「インプットとアウトプットは表裏一体である」と述べています。ということは、同時に私たちはインプットしたらアウトプットをしていることになります。身近な例で言えば、聞いたことを話すのが挙げられます(聞いたこと:インプット→話す:アウトプット)。

READ 〜記憶に残す3つの読書法〜

①本を深く読む

本を深く読む、いわゆる深読しんどくを樺沢さんは提唱しています。深読とは、

本の内容について議論できる水準

『インプット大全』p48より

であると述べています。人に本の内容を説明できることがまず一つゴールになります。本をあまり読まない人は、一つ自分の読んでみたい本をじっくり読んでみるのはどうでしょうか?

②素直に読む

前回の橋爪大三郎さんの『正しい本の読み方』の書評・要約にも書きましたが、素直に読むことが大切であると樺沢さんも述べていました。前回の投稿はこちら↓

本を読むときに、既存の知識が入っているかもしれません。それを一旦おいておいて読む。それが素直に読むということです。どうしても私たちは、欲しい情報、こうあるべきだという情報ばかり得ようとしてしまいます。なので、自分の意見や判断をすぐするのではなく、読み進めていきましょう。読書後に意見や判断をしても遅くはありません。

③問題解決のために読む

読書には学びと自己成長の目的があると同時に、私たちの問題や悩みを解決してくれる役割があると樺沢さんは本書で書かれていました。本を読むことで、新しい視点や気づきを得られますし、自分のできないことができるようになることが期待できますよね。そこに加えて、人間関係で悩んでいる、お金の問題について考えているそういうことにも本は解決してくれます。本から解決法を知るだけでも、読んだメリットは計り知れません。

本は著者が自分の言葉を文字にしてできたものです。本の著者も同じように人間です。悩んだこともあると思いますし、失敗したことも大いにあると思います。だから本という人間の過去を記したものから学ぶことで悩みの解決になったり、学び、自己成長があるのだとこの箇所を読んだとき思いました。

記事のまとめ

RULES 〜インプットの基本法則〜 アウトプット前提である

  • インプットする時は、「何のために」を意識する
  • アウトプットを前提に行動をする

READ 〜記憶に残す3つの読書法〜

  • 多読よりも一冊を深く読む
  • 本を素直に読んでから、意見や判断をする

今回紹介した本()

樺沢紫苑『学び効率が最大化する インプット大全』(2019)

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本で探究心を身につける

このコンセプトで、このブログを書いています。

読書要約Instagram(読書クマ|書評と要約の教室)に今回の『学び効率が最大化する インプット大全』の簡単なまとめを投稿していますので、あわせてご覧ください。ぜひ、よろしくお願いします。

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