【読書法】本を自分で選ぶからこそ価値が出る

本の読み方

私のちょっとした後悔

みなさんは、自分で本を選んでいますか?人に勧めてもらった本を何も考えず、買ったりもらったりしていませんか?実は、私は去年2度本を薦められたことがあります。特に、自分が書いた本だから、安くしとくから買ってほしいと言われて1500円でその本を買ってしまった経験があります。1500円であれば、新書はもちろん、もっと自分が読みたい本にお金をかけられたはずでした。

その人はよく知っているし、せっかく書いた本だしという思いがあったのは正直ありました。しかし、結局は家の本棚に入れて一切手をつけていません。買った時にパラパラと見ただけでした。

外山滋比古さんもが『乱読のセレンディピティ』の中で、こんなことを書かれていました。

“貰ったクスリはきかない”という。クスリはやはり買うべきものである。高いほどよくきくように思われて、クスリ屋を喜ばせる、本はクスリほどありがたいものではないが、やはり、金を出して買うのが本すじである。もらった本は、おもしろくないものだ。感心するのは買った本である。

 書いた人間の顔がチラチラするようでは本当の読書にはならない。どんなにすぐれた著者の本でも、近い人の心をゆさぶるのは難しい。(略)本は買って読むべきである。もらった本はありがたくない。ためになることが少ない。反発することが多い。どこのだれが書いたかはっきりしない本から著者自身も考えていなかったような啓示を受けることがある。本は身ゼニを切って買うべし。そういう本からわれわれは思いがけないものをめぐまれる。

外山滋比古『乱読のセレンディピティ』p15〜17

自分で稼いだお金で自分が読みたい本、気になる本を買ってみるのが良いです。なぜかというと、本は今あなたが悩んでいること、解決したいことをサポートしてくれるものだからです。悩んでいるこって日々変わると思います。例えば、上司に嫌なこと言われた、職場の人間関係が今うまくいってない、、、って感じている人は、人間関係の本や、言葉づかいの本、話し方の本いろんな本が挙げられますし、もっとビジネススキルを上げたいと思っている人もいるはずです。時間術なのか、パソコンスキルなのか、仕事の効率性アップなのかといったように。このように、人それぞれ悩んでいること、解決したいことはバラバラです。

勉強の本を探していたとしましょう。そこで他の人に、この話し方の本が絶対おすすめだから読んでみてよ、これで解決できるよと言われた時どうでしょう?いまいちピンとこないのではないでしょうか。

自分は今勉強の結果を良くしたいと考えているところに、話し方を鍛えられるよ!の本だとその人に合っていません。

自分にあった本をどう見つけるのか?

では自分にあった本をどう見つけていけばいいのでしょうか?先ほど少しだけ書きましたが、実際に自分で本屋に行ってみることが大事です。本屋に行くと、ジャンルごとに分けられています。なので、その付近をまず中心に自分の読んでみたい本、興味を引く本を探してみましょう。さらに少し本屋をウロウロしてみると「あれ?これもなんか気になる!」本に出会えることもあります。それが、外山滋比古さんで言うところの「セレンディピティ」です。偶然本といい出会いをできる瞬間があります。そういう本は、今の自分には必要ないかもしれないけれど、自分の今まで経験や出来事に結びついている可能性が大いにある本だと思います。

本屋に行くのがめんどくさい!っていう人もいると思います。今はネット通販でもいいと思います。特にAmazonは自分の検索した本からそれに関係する本を表示してくれたりします。そういうのも使うと非常に便利です。

本を選ぶ姿勢

本を選ぶ時に、必要だと思っている姿勢は、積極的な姿勢です。自分から自分の欲しい本を探し、選び、買うこの姿勢が本を読んで自分を成長させていきたい人には持ってもらいたい姿勢だと思っています。私も元々本なんて一切読まなかった身です(社会人まで)。でも自分がいろんなことで悩み、同僚に感化され、本って面白いかも、どんどん読んでいきたいかも!って思えるようになりました。そのなkで、自分でどんどん興味ある本を片っ端から買って読む。人から借りないし、図書館でも借りません。自分の働いたお金でかぎりあるお金の中からこれだ!って思う本を買うことが大事だと思います。

自分で選ぶ行為は積極的な行為になります。人から与えられた本ではなく、自分でどんどん選んでいって欲しいと思います。

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